特別寄稿
セント・クリストファー・ホスピスの<ルーツ>をめぐって—現代ホスピスのバックグラウンドを知るために・2
岡村 昭彦
pp.576-581
発行日 1982年9月25日
Published Date 1982/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907719
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この会議の名は‘バー・ミツバ(bar mitzvah)’と決めました
先回に述べたように,1980年の6月2日から6日にかけ,イギリスのロンドンにあるセント・クリストファー・ホスピスでは,国際ホスピス会議が開かれていました.この世界で最初のインターナショナルなホスピス会議が,セント・クリストファー・ホスピスが創立された1967年から10年目の1977年に開催されず,わざわざ13年目の1980年を選んで開かれたのは,現代ホスピスのシンボルとして注目されるようになった,そのセント・クリストファー・ホスピスの‘ルーツ’を知り,未来を展望する上で大切なことです.
なぜ,一般の慣習となっているように,10周年を1つの歴史の結び目とせず,13年目を特に指定したのでしょうか.それは,とりもなおさず,セント・クリストファー・ホスピスの次の重要な節目は,新たな13年後の1993年を意味することになるのですから.大変なことです.
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