連載 看護学教育を考える・1【新連載】
看護学部の創設に際して
石川 稔生
1
1千葉大学看護学部
pp.454-455
発行日 1982年7月25日
Published Date 1982/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907699
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千葉大学看護学部の創設に際して,看護学とは何かが種々論じられたことは,いうまでもない.その結果,いちおう‘看護学はヒューマン・ケアを研究する科学である’という表現に落ち着いた.そして,このためには八間の理解が不可欠であるとの考えから,人間研究・人間理解へのアプローチを目的として学部の構成を考え,カリキュラムを組んだのである.
基礎から専門までの幅広い領域の学問が看護学を支えることになるのであるが,千葉大学の一学部である以上,4年間の前半は教養部に籍を置き,いわゆる一般教育科目を履習しなければならない.そこで,看護学の基礎として必要と考えられる生物学,物理学,化学,心理学,社会学および統計学を学部指定科目として必修するように決めたのであるが,もちろん本学部の学生は,更に数科目を自身で選択・履修している.
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