実践報告
聖路加国際大学看護学部におけるLA(Learning Assistant)システムの創設
池口 佳子
1
,
五十嵐 ゆかり
1
,
三浦 友理子
1
,
宇都宮 明美
1
,
奥 裕美
1
,
髙田 幸江
3
,
高橋 奈津子
1
,
松本 文奈
1
,
林 直子
1
,
藤田 俊介
2
,
吉田 千文
1
,
三浦 真琴
4
1聖路加国際大学看護学部看護学研究科
2聖路加国際大学 学生支援センター
3武蔵野大学 看護学部
4関西大学教育推進部
pp.302-306
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200962
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LAシステム創設に向けて
2017年1月,聖路加国際大学(以下,本学)にLearning Assistant(LA)システムが創設された。LAとは,科目を既習した学部の上級生が,履修生である下級生の学習支援を役割として担うもののことをいう。これまで看護基礎教育においては,4年生が3年生の実習前訓練に指導的にかかわることで相互に学び合う屋根瓦式教育の効果1)2)が報告されている。屋根の瓦が重なる様子に例えた,上級生が下級生の学習支援を行う教育は看護のみならず,医学教育や理学療法教育などにおいても実践されつつある3,4)。
LAシステムでは,基礎教育を終えて臨床経験をつんだ大学院生が教育補助を行うTeaching Assistant(TA)とは異なり,学部の上級生であるLAが既習科目において,下級生に対して,より学習者に近い視点で学習支援を行う。また,相互に学びあう屋根瓦式教育の利点を取り入れ,より少数の支援学生でさまざまな科目にかかわることができる。
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