特集 情報科学教育 看護とコンピュータ
病棟情報システムの現状と将来
小森 優
1
1京都大学医学部付属病院中央情報処理部
pp.300-306
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907681
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トータルシステム
近年,病院・医療機関へのコンピュータの導入が盛んである.これらは医事会計事務への導入が主である.このことは,コンピュータの医事業務への適用がハードウェア・ソフトウェアなどの技術面やコスト面でも現実的なものとして定着してきたことを意味している.しかし,病院における情報処理の対象は事務以外の分野に多く存在している.
例えば,検査での自動分析システムやCTスキャンのような‘閉じた’システムとしては既に実施されているものや,検査でのオーダーから会計処理・結果報告までの一連の処理を行う検査システム,検査結果や処方・診断などを収集・記録し臨床データとして還元する病歴システムなどがある.
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