講座 ニューメディアと病院・2
医療情報システムの現状
岡田 行雄
1
Yukio OKADA
1
1日本通信協力(株)EDP事業部
pp.962-963
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208448
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通信と医療情報システム
1.医療情報の分類
電気通信の対象として考えられる医療情報についてみると表1のとおり,生体情報,音声情報,記述情報,画像情報に分類できる.この中で音声情報,記述情報は最も通信し易く,つぎが静止画である.生体情報の中では心電図が早くから通信の対象となっている.
通信(情報伝達)の容易さは,それぞれの情報の周波数の高さ,その組み合わせの複雑さ,大きさ,符号化のし易さ,人体からの取り出しの容易さ等に関係してくる.要は電話線をそのまま使って伝達できる情報が最も通信に適しているといえる.しかし医療特有の情報は一般に複雑な組み合わせでできており,簡単には伝達できないものが多い.
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