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戦後35年の看護と看護教育[1]
田河内 ツル子
1
1国立小児病院看護部
pp.34-40
発行日 1981年1月25日
Published Date 1981/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907511
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1冊の古本から
1)戦後35年の看護の歩み
最近,私はある古書籍販売店で,30年ほど前に発刊された1冊の看護史の古本を入手した.発行日は昭和24年3月15日となっており,印刷してある当初の定価は280円である.その上に,印刷から発行までの間に値上げされたと思われる改定定価の350円と書いた紙が貼られてあって,そのころの我が国の貨幣価値の急激な変動をうかがい知ることができる.
この本の著者はセント・キャサリン大学看護学科長グラディズ・セリュー博士(Gladys Sellew, Ph. D, R. Director, Department of Nursing. The College of St. Catherine. St. Paul, Minn.)とアメリカ・カトリック大学社会学科教授C. J. ヌエッセ博士(C. J. Nuesse, Ph. D, Instructor in Sociology. The Catholic University of America. Washington, D. C.),翻訳は極東学藝通信出版社編集部で,連合軍総司令部公衆衛生福祉部看護課長グレース・E. オルト女史の推薦となっている.
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