私の発言
看護婦の社会的評価と看護教育
万城 ミサキ
1
1大阪府医師会看護学院
pp.401-404
発行日 1977年7月25日
Published Date 1977/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907111
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はじめに
‘我々は専門的職業である’と叫んでもう何年の月日がすぎているのであろうか.しかし十年一日として,一向に社会的地位の向上はしていない.その1つの原因としては,看護が学問として独立していないということもあるであろう.今,諸先輩はその看護を学問として確立すべく日夜努力しているのである.
でも我々が,人間を人間として尊敬し信頼する場合は,なにも知識を数多く身につけている人ばかりではないのである.なんの学問を身につけていない1人の人でも,自分もそのようになりたいと思い尊敬する場合もある.人が他の人を評価する視点は,その人の後ろ姿にある.社会的評価をあまり得られていないという中に,我々は他の人にどのような後ろ姿をみせているのか,今一度考えてみる必要がある.
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