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アメリカにおける看護研究者の教育
飯豊 紀子
1
1University of Illinois
pp.367-371
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907106
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Ⅰ.はじめに
看護のもつ役割のうちで,最も重要なものは,病院という医療の場での働きであろう.看護の研究者養成ということは,活動的な看護の役割のどれと比べてみても,現場とはほど遠いことがらである.しかし,看護の教育とその将来を考えるとき,研究者の養成ということは,みのがすことのできない重要性をもっているのである.もし,必要な人手の確保の目標を満たすことだけで看護の教育が終わってしまえば,日進月歩の医療と科学の世界から看護は置き去りにされ,自らの領域の問題でさえ,独自の見方による解決や発展を促すことが不可能になってしまうであろう.残念ながら,日本においては,看護の研究者養成という場は非常に少ない.アメリカでの看護の教育について調査してみると,研究者養成の道はすでに多くつくられている点が,日本の場合とは大きく異なっていた.そこで,以下に紹介する次第である.
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