私の病棟日誌・3
畏(おそ)れるということ
日下 隼人
1
1東京医科歯科大学医学部小児科学教室
pp.247-249
発行日 1977年4月25日
Published Date 1977/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907086
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病む子供たちとどうかかわるか—親の付き添いをめぐって
人間というのは,いやきっとそれは私だけのことなので,私は,考えることに怠慢だと思う.外からの働きかけがないと,なかなか今自分のやっていることを考え直してはみないものだ.
最近,私たちの病棟の看護婦さんたちが,親や医師たちに‘親の付き添うことの可否’についてアンケートをとっていた.ふだん親が付き添っていることに慣れてしまっている私も,改めて考えてみた.そう言えば‘看護は私たちの手で—付き添いのいない○○病院’といった看護婦募集広告も見たことがある.とすると,付き添いのいないこと,看護というものは看護婦がする,ということが良いことというわけなのだろうか.
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