特集 保健婦
サークル活動の紹介
—さつき会—"保健婦は何をするものか"をおしひろげて
宇津野 ユキ
1
1群馬県桐生保健所
pp.352-353
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204276
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「保健婦って一体何をするものか解らなくなってしまった」「医師は聴診器をもっていれば医師だってわかる,細菌検査は顕微鏡とシャーレ,X線検査技師はX線撮影を,栄養士は栄養指導を,とそれぞれ象徴的なものがあるのに,保健婦には何もない.いろいろなことをさせられていながらこれといったものがなく,それでいてこれをしちゃいけない,あれをしてはいけないというものがまたやたらとあって,全く保健所に入って毎日毎日がゆううつで,アレコレと胸ふくらませて就職したが,日ごとに意欲がなくなり,もうやめてしまいたくなった.」こんな会話が私の下宿の四畳半で若い成りたてホヤホヤの3人の保健婦で交わされたのは37年4月の末でした.
話していくうちに,現状はこうでも,そこを何とかしていかねばならないんじゃないかというところまできた時,私達だけでなく同じような考え方をして毎日を悶々と送っている人が他にもたくさんいるだろうし,また既にこの現状を変えようと努めている人びともいるのではないかということに気づきました.
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