第1回四大学看護研究会研究報告
研究報告・3—衛看から特看にのぞむもの
福井 公明
1
,
伊藤 暁子
1
,
高橋 朋子
1
1徳島大学教育学部
pp.547-550
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907021
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高等学校衛生看護科(以下衛看と略)のもつ諸問題は,その教員養成を目的の1つとして,教育学部に設置された特別教科‘看護’教員養成課程(以下特看と略)1)にとっても,重大な関心事である.日ごろ,両者の間に教育実習依頼の機会などを通じて交流もあり,散発的には問題点を語り合うことはあったが,今回改めて問題をまとめようと意図して訪問してみると,衛看において問題となる事柄はすべて特看における問題でもあった.すなわち,カリキュラム,非常勤講師,病院実習などの過重やひずみ,さらには専攻科との関連性などである.しかも,その解決方法は大学側において示されるべきであり,また解決できる能力ある教員を養成してほしいということであった.
これらは視点を変えると,現在の看護教育における問題点であり,共通の悩みでもある.積年の問題を容易に解決できるとは考えられないが,この機会に,いま一度問題点を整理把握して,将来の解決への基礎としたい.
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