形成的評価のための目標分類
実習指導者のための試行
鈴木 敦省
1
1学習院大学
pp.72-79
発行日 1976年2月25日
Published Date 1976/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906959
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はじめに
ここ数年,看護教育界で評価論への関心が高まり,学会その他で教育評価が再び論議をかもすことになった理由については,既に本誌の15巻12号に論評を加えておいた.ところで,この動向に直接引き金となったものは何かというと,看護と密接不離な関係にある医学教育の世界で,1974年WHO主催のシドニーRegional Teacher Trainingのワークショップであった.日本からも数名の医師が参加し,既にいろいろな文献や雑誌にもその報告が載せられている.
もうひとつの理由は,シカゴ大学で開発されたブルーム(Bloom, B. S.)の形成的評価の理論(1969年アメリカ教育学会年報,Yearbook LXVIII part II. 掲載論文,‘Some theoretical Issues Relating to Educational Evaluation’,Benjamin S, Bloom.)か,ユネスコのハンブルグのセンターにおいて,自由主義諸国家群の文部省関係者に紹介されたため,急速な勢いで形成的評価の理論が実践に応用されるようになった.この間の事情は,“教育評価法ハンドブック—教科学習の形成的評価と総括評価—”(第一法規刊,B. S. ブルーム実習指導者のための試行・他著,梶田・渋谷・他訳)に訂三しく報ぜられている.
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