私の発言
臨床看護教育への期待
岡安 大仁
1,2
1日本大学医学部
2日本大学医学部付属高等看護学院
pp.65-71
発行日 1976年2月25日
Published Date 1976/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906958
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私は医師であり,しかも極めて世間知らずといわれる大学病院の一医師にすぎない.私がここに述べることも、そのような私の発想である限りにおいては,多くの方々には一顧にも値しない論述といえそうである.編集者から原稿依頼を受けた時,応ずべぎかどうか迷ったのもそのような理由からであった.しかし,私の心には,賀川豊彦の看護婦崇拝論1)への共感と,新しい医療とともに前進する看護婦群像への期待とが混交しており,患者ケアという基盤においては医師も看護婦も同じであるという理解から,私自身の医師としての生涯教育と看護生涯教育との不離性の意識が,私のなかで次第に確固なものとなってきているので、求めらわるままに私の看護教育への期待を書くことにしたのである.
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