生活意識調査
看護学生の抱えている問題を探る
立山 正子
1
,
佐藤 洋子
1
,
宮越 不二子
1
,
鎌田 孝子
1
1秋田大学医学部付属看護学校
pp.586-594
発行日 1975年10月25日
Published Date 1975/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906922
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Ⅰ.はじめに
昭和43年,学生運動にふうびされたころは,看護学生といえども怒濤のごとく勇ましくかつ元気だった.それだけに自主的行動も多かった.46年ごろのミニスカートの流行は,看護学生という独特なしみを持つイメージも転換され,明るく快活にあか抜けた.しかしそのころから全国的な学生運動も次第におさまりを見せるようになると,本校でも自治会活動への関心が低くなり,沈滞気味となって,最近では自治会不要論も飛び出すほどになった.
このような行動傾向は,当然のことながら学習生活にも反映され,学生側から主張することが少なくなり,物分かりがよく常識的,つまり文句を言わなくなり学校の言うことをよく聞く学生になった反面,覇気がなく自己疎外感が強く,連帯意識が低調,挫折感を持つ学生が多く見られるようになり,新聞等の世論にもこのような発言が時折のせられるようになった.看護学生は将来を規定.されているだけに,この変化がどのような意味を持つものなのか関心事である.
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