調査研究
看護学生の健康に関する研究―健康問題を抱える看護学生に対する健康教育アプローチの効果
中西 陽子
1
,
青山 みどり
1
,
清水 裕子
1
,
春山 早苗
1
,
二渡 玉江
1
,
瀬戸 正子
1
1群馬県立医療短期大学看護学科
pp.556-561
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902098
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はじめに
青年期は心身の成熟期にあたり,若者は一般的には健康であるという見方をされる.しかし,この時期に受ける様々な身体的・精神的ダメージは将来の心身の健康に大きな影響を与える.特に大学生は,高校時代までの比較的規則的な家庭中心の生活管理から,一人暮らしや生活時間の変化から自分で生活を管理していかなければならず,自己管理の知識や技術が伴わず健康を害することも多い.よって,この時期における青年期の若者への健康の保持・増進の啓蒙は大変重要な意味をもつ.
また,近年成人病の低年齢化が進み若年層の高脂血症等の健康問題が注目され,児童や学童を対象とした研究1-3)や大学生を中心とした研究4-6)があるが,そこで明らかにされた健康問題に対して健康教育を実施し,その効果を評価している研究は少ないのが現状である.
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