大阪大学医療技術短期大学部看護科学生の動向
Ⅰ.本学の成立と6年間の経過
氏家 幸子
1
,
砂田 美津子
2
,
依田 和美
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護科
2大阪大学医学部付属病院
pp.780-791
発行日 1973年12月25日
Published Date 1973/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906731
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はじめに
大阪大学に‘医療技術短期大学部’と称する短期大学が開学したのは,昭和42年6月1日であった.そしてその看護科は,長年看護界で期待されていた国立看護短期大学の創設された姿でもあった.その後,九州大学,金沢大学,東北大学にも医療技術短期大学部が開校し,今後も各地の国立大学に設立されるであろう.また,現存の看護婦養成所(学校)で短期大学への移行を検討しているところも多いと聞いている.
看護教育を学校教育法第1条による学校として,短大への移行希望が看護界では多いが,その一方で現存の短期大学や,また想定される短期大学における教育に対して,実習時間が少なく,実際に役だたないなどの意見も聞かれる.それらは第三者としての客観的で適切な意見も多いが,現在養成所として運営している目で考えられたものも多々ある.
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