教育月評
沖縄の教育—ちんさぐの花と平和教育
伊ヶ崎 暁生
1
1国民教育研究所
pp.39-44
発行日 1971年11月25日
Published Date 1971/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906531
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1.美しい沖縄と米軍基地と
わたくしは1971年11月25日から12月3日まで,「沖縄返還協定臨時国会」期間中に,沖縄全島を旅する機会を得ました.この旅は沖縄県2000名に及ぶ34校の高等学校の先生方の教育研究集会での記念講演をおもな目的にしたものでした.
平和を愛し,民主主義を築き,真実を貫く国民教育の確立 というのが,沖縄県高等学校教職員組合の教育研究活動の基本目標です.沖縄本島は北部,中部,那覇,南部と4つの支部にわかれ,さらに,飛行機で40分ほど離れた宮古島(4校)の支部,宮古からまた飛行機で30分ほどとんだ台湾に近い八重山群島の石垣島の支部と合計6つの支部で,2日間,教科別,開題別(たとえば「公害と教育」「生活指導」「地域と教育」など)で全員が研究討論に参加し,3日めに全体集会をもつという日程になっておりました.
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