本との対話
—宮原 誠一著—青年期の教育
菅 龍一
pp.38-41
発行日 1971年4月25日
Published Date 1971/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906447
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働く青年への愛情
この欄を引き受けるにあたり,まずとりあげたいと思ったのが本書である。著者にお電話したところ“古い本をいまさら”というお答えだった。たしかに,本書が書かれたのは今から5年前である。しかし,その主題は今日でも新しい輝きを持っている。今度,増刷されるという話であるが,それは当然であり喜ばしいことである。
本誌の性格をお話したところ“なつかしいですね。実は僕も看護教育にたずさわったことがあるんですよ。型破りの講義でね。女優の村瀬幸子さん(俳優座)やサンテグジュペリ<星の王子さま>の翻訳者であるフランス文学者の内藤濯さんを連れてきて詩の朗読などをしたことがありました”とのこと。“編集者が,1年継続して自由に書いてよい,ときどきは読者との交流会を計画してもよいのだが。というので,僕も乗り気になったんです”と僕。“それはいいですね。たとえ5人でも6人でも集ったら,ぜひつづけてやってください”と著者。
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