書評
―宮原英夫(監修)―『理学療法学生のための症例レポートの書き方』
内山 靖
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.1040
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102491
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このたび,北里大学医療衛生学部の開設当初から理学療法学科で教鞭をとられてきた宮原英夫博士の監修により,『理学療法学生のための症例レポートの書き方』が朝倉書店から出版されました.
本書を世に出された背景には,3つの動機があるように感じられます.第1には,臨床実習で体験した症例のレジュメやレポートの作成に役立つ平易な具体例を示すことです.第2には,理学療法を科学的に進めるためのminimum requirementsとしての臨床記録のまとめ方を提示しようとされたことです.そして,第3には,理学療法を専門としない教員のお立場から,学生が楽しく理学療法を学修するための支援とともに,今後の理学療法に重要な道標を示されようとしたことです.なお,3番目の動機は,本書に明記されているわけではありませんが,評者が感じた点であり,事実とは異なるかもしれません.
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