特集 高等学校の衛生看護科カリキュラム・3年制高等看護学校のカリキュラム・看護教員の養成 その全容と解説
第2部 3年制高等看護学校のカリキュラム
看護学校教育課程改善に関する調査研究会に出席して
木川 源則
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.109-111
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905670
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医学の進歩および医療の近代化に伴い,医療における看護の果たす役割も次第に変わりつつある。ここ2,3年近代医学に呼応し得る近代看護の確立が要請されていた。この要請に答えて看護教育の教育課程および内容について再検討する必要があり,文部省では看護学校教育課程の改善に関する調査研究会議を昭和39年9月より昭和41年3月までに何回かに互り開催し,教育課程の内容について十分に検討し,今回看護学に関する成果をまとめ,看護学校教育課程教授要目案として作成した。
教室の小林教授が,この研究会の第2部会すなわち母性看護学に関する部会の委員であるが,わたくしが代理として研究会に出席した。この看護学の教科内容改善に関する会議では,太田教授をはじめとする各委員の方々が種々の項目について納得のいくまで討議され,看護学教育課程を改善することにより,近代医学に即応し得る看護を育成すべく非常な熱意を示されていた。したがってわたくしのような看護教育についてずぶの素人が意見を述べることは誠に鳥滸がましいことであり,医療と看護とは密接不可分の関係にありながら,この重要な看護というものにこれまで余りにも無関心であり過ぎた自分を顧みて忸怩たるものがあり,それだけに虚心に看護学について勉強する心算で出席していた次第である。
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