特別レポート
助産婦教育制度に関する調査研究
村山 郁子
1
,
小池 隆子
1
,
関 妙
1
,
信田 郁子
1
,
本田 妙子
1
,
山口 貞子
1
1新潟大学助産婦学校
pp.49-55
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203367
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1.はじめに
ここ数年来「看護制度」の問題が論議され,その基本となる看護の概念について広く考察が加えられるに至ったことは,看護職にたずさわるものとして,その意義を認め,今後の発展と向上を希わずにはおられない.その持場,持場において誠実な希いや,ささやかな努力が大きな力となって今後の発展と,ゆるぎない土台を築きあげるのであり,看護職にたずさわるものが一丸となって建設的な努力を惜しまぬものでなければならないと痛感する.
基礎教育についてすでに文部省,厚生省ともに,それぞれ新カリキュラム案を発表するに至った.そして—新カリキュラム3つの話しあい—(看護教育7巻10号)—厚生省幹部看護婦講習会新カリキュラムを検討する—(看護教育7巻11号)—文部省案の新カリキュラムをめぐって座談会—(助産婦雑誌20巻10号)—看護の潮,転期にたつ看護教育—(看護学雑誌30巻12号)など多くの話し合いや,意見が新カリキュラム実現をめざしてもたれている.しかしながら,基礎教育に並行して助産婦教育はどのような体系で今後進展するのかについては,総合的な研究や共同研究あるいは話し合う場がもたれなかった現状では,皆目見当がつけられないのが実状ではないかと考える.
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