特集 現行看護教育における諸問題
高等学校衛生看護科の現状と問題点
永井 弘子
1
1県立千葉東高等学校
pp.30-32
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
この課程が生まれてから,はや7年目を迎えた。その間各方面のかたがたから,高等学校衛生看護科の状況について,報告や発表がなされており,この課題について繰り返しの感があるが,高卒1年の准看養成問題も提起されている今日,私見をまじえて今までの推移をもとに,現状の問題点をあげてみよう。
看護高校設立の当初,その教育目的は,単に職業人の養成とは,うたわれていない。学校教育法の高等学校の目的に明示されている「身心の発達段階に応じた高等普通教育または専門教育を施す。」という枠のなかで組まれた目標で,「准看護婦養成というような,幅の狭いものだけでなく,女子の一般教養としての家庭生活に必要な衛生看護に関する知識技術を習得させるとともに,看護に関する専門知識,技術を必要とする仕事に従事するものを養成し,あわせて社会人としての人格,識見を養うというように幅の広いものでなければならない。」とある。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.