教育グラフ ある教育
生活を学ぶ—自由学園生活学校
檜垣 日出男
,
医学書院編集部
pp.33-35
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906174
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ちょうど,高看学院の学生と同年代の女性たちの学舎が,国電目白駅の近くにある。帝国ホテルの設計者である,フランク・ロイド・ライトの手になるこの学園は,小さいながらもしょう洒な感じを与える。“自由学園生活学校”である。学園創立者・羽仁もと子先生の精神「思想しつつ,生活しつつ,祈りつつ」を標語とし,個人として有用な女性となるばかりでなく,同時によい社会人を送り出すのがこの学園の目的である。
現在,学園では百余名の学生が学んでいる。その名の通り,生活に関する全て,衣・食・住を,単に生活するということだけでなく,その中でいかに創意工夫をするか,経済的にはどうか家庭生活に社会性をどう組みいれるかなどについて学ぶのである。
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