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筑波学園病院は茨城県つくば市南部に位置し,東京都からは常磐自動車道で車で約40分,つくばエクスプレスで秋葉原から約40分の場所にあります.つくば市は,「筑波研究学園都市」と地理的にはほぼ同じであり,筑波大学をはじめ,多くの教育研究機関があります.筑波学園病院の歴史は,筑波研究学園都市の歴史よりも古く,その源は昭和24年の新治協同病院谷田部分院の開院にさかのぼります.最初は病床数51でしたが,昭和50年の筑波麓仁会の設立とともに,病床数136の筑波学園病院として開設し,筑波大学の関連病院となりました.その後,昭和52年より透析センターが開設され,昭和55年に第二次救急指定病院となりました.昭和62年に筑波学園高等看護学院開設,平成8年には老人保健施設「そよかぜ」,ほか訪問看護ステーション,在宅看護支援センターを開設し,本年2月に電子カルテを導入し,現在に至っています.
現在は,一般295床,感染症3床,結核33床と計331床の急性期総合病院です.現在の常勤医数は55名で,診療科は循環器内科,呼吸器内科,腎臓内科,消化器内科,リウマチ科,小児科,産婦人科,耳鼻科,眼科,泌尿器科,整形外科,形成外科,消化器外科,乳腺代謝内分泌外科,歯科口腔外科が常勤で診療を行っています.そのうち,消化器外科は平均病床数は40前後で,常勤4名,初期臨床研修医1〜2名で構成されています.年間手術件数は,毎年約450〜460例です.内訳は,昨年度は,胃悪性腫瘍23例,結腸・直腸手術78例でした.そのほか,急性腹症手術一般(消化管穿孔,イレウス,虫垂炎,胆石胆囊炎など),肝胆膵外科手術全般を行っています.腹腔鏡下手術は,現在胆囊摘出術のみですが,本年度より胃・結腸・直腸での腹腔鏡下手術を導入すべく,デジタルハイビジョンモニターの設置,手術器具などの更新をしました.胸部外科は,非常勤ですが,外来診療を行っています.腹部外傷はすべて受け入れておりますが,重傷胸部外傷は近隣の救急病院にお願いしています.
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