特集 学生自治を考える
私の考える学生自治
自治を通して本質を考える
渡部 栄子
1
1秋田県立衛生看護学院
pp.23-24
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906169
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医師の地位は高く評価されておりながら,看護婦の地位はいまだに軽視されがちな今日,あえて私は看護学院に入学し,臨床実習をしてみて特にそれを痛感させられた。はたして看護婦に自治があるだろうか。すでに実務についている先輩の中には,毎日多忙に追われながらも寸暇をさいて,患者個々についての看護学を研究している人もいる。実際この場を見聞し,この崇高なバイタリティーに敬意を表したいと思う。これでこそ研究開発が,医学にふさわしい看護学を生み出してくれるということを悟り,私たち看護学生も現在の自治会活動について今一度反省し,学生各自の良識ある意見交換によることを自覚し,対処して行かなければならないと思う。
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