特集 高等学校衛生看護科・その1
北の端で取り組む
中村 好
1
1北海道立稚内高等学校
pp.28-30
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906087
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はじめに
五里霧中という言葉の並んだ道を懸命に夢中に過ぎた時間をふと辿ると,自信のない,無責任な,不安な複雑な,重い荷物を背負って坂道を登っているような,三年間の仕事の跡と,明日を夢みて,希望と若さの生徒一人一人の未来を考えると文章にも言葉にも表わすことのできない,なにかしら過去三年,現在,未来とそれぞれの時の中に看護教育全体にまた,衛生看護科の教育に未熟な計画と教育内容の不充分さに教育全体を通して不満足なことばかりで驚くほどです。しかし現実は厳しく,北海道の北端,稚内高等学校衛生看護科からも来春には第一回生が卒業します。未完成な教育の道ではありますが,生徒の若い力と志望の強さと明日への期待でなんとか前進を続けております。
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