特集 看護研究—教育・管理を中心に
3校看護学生の実態比較調査—国立O病院を臨床実習場とする
若林 敏子
1
1岡山県立短期大学
pp.54-64
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905925
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はじめに
看護教育において臨床実習の占める割合は重くて大きい。それは時間数のみならず,内容からみても容易にうなづけるところであって,その充実はわれわれ臨床実習の指導に当たる者にとって常に重大な関心事といわねばならない。こうした事情から,すでに臨床実習の現状,分析,指導の方法など,多くの調査報告,研究がなされているところである。それにもかかわらず臨床実習に関するさまざまな問題はほとんどその姿をかえないまま存在しているのが現状である。
筆者らは特に臨床指導者として,学生の臨床実習の指導に直接たつさわってきた。その実習の場は主として国立O病院であり,この病院では,O病院附属高等看護学院,S高等看護学院,および筆者らの勤務する学校の三校の臨床実習が行なわれている。今回の調査はこれら三校と0病院の協力により,三校看護学生2,3年生および0病院勤務の看護婦を対象として,臨床実習における看護学生の実情について具体的に調べたもので,その結果を報告し,今後の臨床実習指導のあり方について考察を試みた次第である。
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