特集 看護婦の勤務と生活の合理化
第4部 生活を豊かにするために
通信教育の利用のし方
山本 清
1
1文部省社会教育局社会教育課
pp.180-182
発行日 1961年6月15日
Published Date 1961/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912579
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みなさんのように一定の仕事を持ちながら,余暇を利用してもつと教養を高め,趣味を身につけようと,洋裁,音楽,英語などの勉強を考えている人は案外多いのですが,学校へ通うのは時間的に無理だし,ひとりで書物で勉強しようとしてもなかなか続かない,というような場合が多いようです。こんな時こそ通信教育を大いに活用したらよいのではないでしようか。「通信教育では学校が生徒の所へ通つて来る」と言う人さえありますが,学校で教えるのと殆んど変らない内容を,受講者の能力と時間に応じて,自分で立てた学習計画にしたがつて勉強できる通信教育は,うまく活用すれば,きわめて有効な学習方法ということができるでしよう。
それでは今通信教育で学べる課目にはどんなものがあるでしようか。先ず高等学校や大学が正規の学校教育として行う通信教育があります。例えば日本女子大学が行つている家政学部生活芸術科,児童学科および食物学科の通信教育がそうですが,これを卒業すれば一般の通学生の場合と同じ卒業資格を得ることができるのです。このほか,慶応,日本,法政,中央,玉川,仏教,近畿の各大学,および浪速,協同組合武蔵野美術の各短期大学,近畿大短期大学部でも通信教育を行つています。
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