特集 国際・国内学会の焦点
日本民族衛生学会・日本公衆衛生学会
田中 恒男
1
1東京大学医学部
pp.9-12
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905763
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はじめに
わが国で日本医学会に所属している衛生関係の学会はほぼ6学会ある。ここで,ほぼとあいまいな表現をしたのは,他の学会にそれら関係領域の研究発表もしばしば行なわれ,どこからどこまでを衛生関係としぼってよいかいささかとまどうからである。この6学会とは,日本民族衛生学会,日本衛生学会,日本公衆衛生学会,日本産業医学会,体力医学会,農村医学会がそれである。
これらの学会は,それぞれに特徴をもち,学会としての成立基盤をそなえているが,互いに不即不離の関係をもち,しばしば合体論がとなえられながら,いろいろな事情から未だに分科したままである。ただし,4年に1度行なわれる日本医学会総会の折には,合同して学術発表が行なわれることもある。本年(昭和42)の日本医学会の折には総会(名古屋)にひきつづいて体力医学会・日本公衆衛生学会をのぞく他の学会(日本医学会分科会とよぶ)は合同して分科会をもち学術発表を行なうことになっている。
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