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看護婦のための学習理論
バジニア・スヴァガ
,
小林 富美栄
pp.54-60
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905382
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はじめに
今日の心理学における学習理論は看護の専門的な実務を行なう場合に広く応用できるものである。看護を行なうときに,望ましい学習が行なわれるように教えることは看護婦の責任である。教えるということに関する看護婦の責任は,学校の教師のそれとは異なる。看護婦は学習者(患者または指導の対象となる人びと)の健康と福祉のために必要で重要な事柄について教えなければならない。この場合に,一人の学習者も落伍させてはならない。そのために,学習の成功という大きな責任をゆだねられている。教える対象はあらゆる年令層に及び,また,いろいろな教育程度の背景をもっている。そこで,いろいろ千差万別の学習者に最も効果的に教えるためにいろいろの学習理論の要素をできるだけ多く知っていることが有意義であると考える。
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