特集 臨床実習指導
夜勤における臨床実習指導
楠 美智子
1
1三重県立大学医学部付属高等看護学院
pp.15-18
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905374
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はじめに
臨床看護業務は24時間,間断なく行なわれております。その中で夜勤ナースの占める仕事の責任は大きく,その苦労も一通りではありません。将来有能なナースとなるべき看護学生に,夜間業務の重要性や意義を理解させる目的で夜間実習が行なわれていますが,昼間実習のみを考えてみても教育上いくつかの間題がありますのに,特殊な条件を持つ夜間実習が問題の多いのは当然とも考えられている現状です。しかしながら,少しでもよい教育をしてよいナースを育てたい,というのが私達先輩ナースの希望です。どうすればよいかは今後さらに考える問題として,どうやっているかという実際について述べることとします。
当校は臨床実習の効果をより深くするために,ある一定期間学生だけに責任を持たせ,看護を行なわせる実習方法を昭和37年から試みています。この目的は3年生が将来よき指導ナースとなるための指導実習なのですが,学校の夜間実習は,この期間に経験され指導されることがほとんどなので,指導実習についてのあらましから先に書いていきたいと思います。
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