特集 現代の看護学生
実態調査にあらわれた看護学生
標準的看護婦像から脱皮せよ
都留 伸子
1
1元:東京大学医学部衛生看護学科
pp.13-14
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905314
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この本を手にして三つの点で喜びを感じている。その第一は現在の時点における看護学院教育の実態を,ある程度全般的に把握しうる資料がこうして提示されたことである。第二には現在の看護学生の持っ潜在的資質とエネルギーを,ここに再確認しえたことである。第三にはこの種の本が,看護関係者に活用されやすい型で出版されたことである。
この本は,教師・学生・学校側・実習場側・卒業看護婦などと,種々の立場に操作的に自分を置いて読み,さらにそのうえでその相互の関連性で物事をみるという読み方,またすでに出版されている堀川直義・早坂泰次郎共著「看護婦の人間関係」(医学書院)と対比しつつみるという読み方をするとき,利するところが大きいと思われた。
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