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教育の考え方—現代っ子の姿を中心に
阿部 進
1
1現代子どもセンター
pp.42-45
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905305
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教師の射程距離外ということ
教師と名がつけば,児童・生徒・学生という対象が必ずある。《教育》ということを教師の側から考えれば《教え育てる》あきないを業としていると定義づけられるし,子どもの側から見れば《教わり育てられる》ということになる。
最近の子どもたちの中には,この《教わり育てられる》ことを拒否する傾向がでてきている。「何もセンセに学ばなくったってかまわないでしょ。自分でそのうちやるようになるわョ」ということであり,「小学校で学んだことと,中・高校のとき学んだこととどれだけちがいがあるのかわからないわ。受験参考書でやればまにあうし,先生は,わからないときにいてもらうと役に立つときもある。けれど新しいことについてはまず先生は知っちゃってないわネ」ということになる。
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