グラビヤ
インドネシアの看護婦さん
pp.2-4
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904321
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1945年,インドネシアはそれまでの永い間の植民地の鎖をたち切って独立をかちとりました。新興国の意気も高く国家建設にとり組んでいるインドネシアの内情と,その中で働いている看護婦の姿を今月はのぞいてみましょう。
1961年の調査では,インドネシアの人口は95,885,000人で日本の総人口を上まわっています。人口の増加率は非常に大きく,1930年には6,000万人だったのが10年ごとに1,000万人ずつふえてきたことになります。ジャワ本島などは人口密度1km2あたり495人で世界最高になっています。このぼう大な人口に対して,オランダが支配していた当時には,病院も医療機関もオランダ人のもので,オランダ人と結びついたごく一部の富裕なインドネシア人だけが利用できたにすぎませんでした。
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