教育こぼれ話
数字/角帽
Y. T.
pp.101
発行日 1962年9月1日
Published Date 1962/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904266
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幼稚園の子どもあたりを対象にしたあるテレビ番組でおぼえたらしいのだが,ウチの3才になるムスメが,「数字の1はなあに,工場の煙突。数字の2はなあに,お池のあひる。数字の3はなあに,赤ちゃんのお耳……」といった調子で数字を10までおぼえてしまった。別にこれだけのことなら,問題にするようなことではない。
ところが,わが国では,数字といえば一二三四……といった漢数字が一般的であったころ,小学校教員の養成所の生徒(卒業したらすぐに小学絞教員になろうとしている)にアラビヤ数字を教えるのに,ずい分苦労したらしい。いわく「1を一の倒立,2をダルマの走り,3をダルマ,7を輪廻しの竹,8をヒョウタン……」といった調子。
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