連載講座 基礎看護実習についての一つの試み
III.観察と記録
都留 伸子
1
1東京大学医学部衛生看護学科基礎看護学講座
pp.45-50
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護を求めている人々はそれぞれ相違したニードを持つ。このように異なるニードを見出し,それぞれに適した方法でそのニードを満たしていくような看護を実施するために,観察はその基礎となる重要な技術のひとつである。
このような看護における観察の意義と,その重要性を十分に認識しているにもかかわらず,いまだ,看護として独自の観察の体系と,それにともなう方法論を確立するには至っていない現在の状態を認めざるをえない。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.