随想
シェーファー氏をむかえて
長谷川 泉
1
1医学書院
pp.44
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904149
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ドイツのミュンヘンにあるウルバン・ウント・シュヴァルヅェンベルク社の支配人オットー・シェーファー氏が旧蝋(きゅうろう)来日し,約1ヵ月滞在して帰国した。
シェーファー氏は日本にも20年くらいいたことがある親日家で,今回の来日はおそらく6回目くらいにあたるであろうか。20年も日本にいたのだから,日本語をよく話すし,おすしでも天ぷらでも,おせんべいでも,日本的なものはよく賞昧する。久しぶりの日本食に舌つづみを打ったことであろう。来日の1カ月は,とくに関係の深い医学書院が中心になって,いろいろな歓迎のスケジュールを組んだ。それらの中でも,お別れのパーティであるシェーファース・アーベント(シェーファー氏を囲む夜会)は大へんな盛会で心からこの親日ドイツ人をもてなし,近ごろの心あたたまる会であった。
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