特集 新教育制度と教育内容
文部省主催第6回助産婦・看護婦教育研究集会報告
看護婦・助産婦教育研究集会後感
近藤 純一
1
1文部省技術教育課
pp.201-202
発行日 1961年4月1日
Published Date 1961/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904023
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過去6回の研究集会を通じ,一貫していえることは,この研究集会がその名に恥じずとくに熱心であったことです。熱心であったということは,すでにその効を半ば以上あげているともいえます。
戦後,保健婦助産婦看護婦法の制定以後7年,今にして思えば,その中興期であった昭和30年秋第1回の研究集会が,全国の当事者を一堂に集めて開催されました。当時は,看護教育の実際的,具体的な個々の問題点をとりあげ,とくにこの教育の特徴である講義と実際,すなわち教室と臨床について相方の意志のそつうをはかる目的をも含めて,両当事者による研究討議が行なわれたのでありました。しかもこれがこの集会の主たる目的だったのです。その後2回,3回と回を重ねてゆくうちに,この教育を実施するにあたって(教育制度の点においても)いかに困難な問題点が多いかについて,教育当事者はいまさらのように互いに確認し,集会の主催者は,今後これらの問題点を解決するためにも,この集会を継続するという必要性を認めたのであります。第4回目以後は問題の重要性から,各学校の校長先生にも参加していただき,あるときは,重要な問題点について,とくに決議書として文部大臣あてに陳情をするなど活発に運営されました。
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