連載 病態生理学講義ノート・8
血液循環(1)―心臓の収縮機構
内藤 恭久
1
1浜松医科大学病理学第一講座
pp.738-743
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903917
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はじめに
わが国の三大死因別疾患をみると,1985年以降,現在まで,その第1位は悪性新生物(癌),第2位は心疾患(心不全,虚血性心疾患,慢性心疾患など),第3位は脳血管疾患(脳出血,脳梗塞,クモ膜下出血など)となっています.ちなみに1981年以前は,脳血管疾患はわが国の死因の第1位を占めていました.今後しばらくは,高齢化や食生活の欧米化に伴い,これらの順位は,その比率を高めることはあっても変わることはないでしょう.したがって,皆さんは臨床看護の場において,心・脳血管疾患を持った患者さんに接する機会も多くなって来ることでしょう.
今回は,心疾患や脳血管疾患の準備学習として,正常な血液循環の生理学を主に勉強しましょう.
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