Japanese
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特集 細胞質分裂
収縮環の収縮に依存しない新規細胞質分裂機構
A novel method of cytokinesis which does not depend on active contraction of contractile rings
上田 太郎
1
,
長崎 晃
1
Taro Ueda
1
,
Noboru Nagasaki
1
1産業技術総合研究所ジーンディスカバリー研究センター
pp.204-208
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902396
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真核細胞の増殖様式はきわめて多様であり,その多様性に対応してさまざまな分裂方法がとられている。教科書的にみると,細胞壁をもたない動物細胞型の細胞質分裂は,赤道付近に過渡的に形成される収縮環がアクトミオシンにより能動的に収縮し,その結果二つの娘細胞が形成される(巾着モデル)とされている。しかし動物細胞型の細胞質分裂に限ってみても,古典的な巾着モデルとは物理機構の異なる分裂機構があることをここで議論したいと思う。
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