特集 看護教育と代替/補完療法―臨床・教育でどう実践されているか
代替/補完療法の実践と看護教育
手島 恵
1
1医療法人東札幌病院看護部
pp.630-633
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903836
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代替/補完療法
代替/補完療法の隆盛は米国では医療のパラダイムシフトとしての社会現象としてみられている1).代替医療を受けたことがあるかどうかを成人を対象として1991年と1997年に全米的に調査し結果を比較したところ,受けたことがある人は33.8%から42.1%へと増加し,顕著な増加がみられた療法は薬草療法,マッサージ,ビタミン大量療法,自助グループ療法,民間療法,エネルギーによる癒し,ホメオパシーであった2).
このような調査結果は米国における国民の代替/補完療法に対する強い関心を示すもので,保健政策関係者,医療従事者,教育者に影響を及ぼし,1992年に国立保健研究所(National Institute of Health)に代替医療研究室(Office of Alternative Medicine)が設立されたのをはじめ,代替/補完療法のいくつかが保険支払いの対象となり,専門の部門を設ける病院も相次いでいる.
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