私の講義ノート・5
協力—高等看護学院対人関係講義から
落合 国太郎
1
1名古屋市立高等看護学院
pp.69-71
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906058
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分業と協力
人間は男女の性が分れているが,大昔原始以前においては,恐らく現在の野生動物のように,草木の実や動物を捕えて,その肉を食べて別々に生活していたのであろう。智恵が発達して,穴を掘ったり,家を造ったりして住むようになってからは,夫婦や子供が一緒に暮すようになったであろう。それからは自分自分の生活が単独でなく,家として夫婦,親子がそれぞれ協力して生活物質を得てきたのであろう。
さらに知能が発達して着物を造るようになっても,草根木皮から自分で造ったのだろう。動物を捕える弓矢をつくり,火を作ることを発見して,物を煮たり焼いたり味をつけて食べるようになってからは,生活物資を得ることやその加工は分業になり,互に協力して生活するようになったのであろう。
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