特集 学生の心をとらえる授業の工夫
学習者の個性を大切にした授業の工夫
前川 幸子
1
1三井記念病院高等看護学院
pp.262-266
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903740
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新しい授業方略に至る経緯
学生の発達段階や入学前の教育過程,生活体験などの違いは,クラスを等質集団として把握し難くする.2年課程である当校が定員増をした際,その問題がより顕在化し,今までの一斉授業の限界を私たちは一層強く感じた.そして,学習者1人ひとりの学びを大切にしたいという教師のねがいから授業方略の検討を行なった.
その結果,等質集団でないことを逆に活用し,学生がすでに持っている資質を生かすような授業をしようと,教科「基礎看護技術」で教授―学習過程を作成し,ティームティーチングの形で実施した.その具体的展開は,すべての学生に共通する最も優れた唯一絶対の教育方略は存在しないと考え,さまざまな方略を組み合わせているところにその特徴がある.
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