特集にあたって

　1991年3月，島根医大の森忠三教授主催の元に出雲市で行なわれた第13回POS研究会席上で，第14回研究会を広島市で開催するよう，日野原先生を始め世話人会の方々より命を受けました．私は四国勤務の1971年以来POSに興味を持ってその普及に微力を尽くして来ており，1980年新設された現在の病院に赴任すると共に今度は広島県を中心にその導入拡大を図って参りました．かかる観点から，今回は中国地方周辺におけるその普及度を知るためにもよき機会となりました．

　会場となった広島市国際会議場は「広島の心を世界に」と平和を希う広島市が，3年前に原爆慰霊碑のある平和公園内に建てたものです．今回は，その会議場全館が満員となるほどの参会者約2,200名を得て，盛会裡に3月14，15日の研究会を挙行する事ができました．全国レベルの研究会を主催したのは初めてのため，色々と試行錯誤もありましたが，広島県看護協会の大崎サヲコ会長とのコンビで優秀な準備委員の真摯な協力を得て，どうにかその責任を全うする事ができました．