特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
特集にあたって
佐々木 陽典
1,2
1東邦大学医学部総合診療・救急医学講座
2東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(内科)
pp.576-577
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050576
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日々の診療で,私たち臨床医はあふれんばかりの血算・生化学検査のデータを目にしています.しかし,目にしていながら,実はその解釈に自信をもてない項目や状況があるのではないでしょうか.白状すれば,私自身もすっきり説明できない検査結果を横目に,“見ないふり”をして診療を進めてしまっていることがあるように思います.
特に,スクリーニング検査は考えなしにオーダーされがちですが,清田雅智先生(飯塚病院総合診療科)のクリニカルパールである「RPRは思慮なくオーダーされるが,解釈には深い思慮が必要」の通り,考えなしにオーダーした検査であっても,思慮深い解釈が必要なことがあります.

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