特集 今どきの手技を見直し,医療処置でのトラブルを防ぐ—経験値ごとの気をつけるべき合併症や工夫
特集にあたって
西垂水 和隆
1
1今村総合病院救急・総合内科(ER)
pp.210-211
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229402
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『medicina』の読書層の多くは,いまさら手技に関して勉強するまでもなく日常的に手技をこなしているだろうし,あるいは最近ではもっぱら後輩に任せているかもしれない.私なども老眼に加えて関節まで痛くなっているので,最近やった手技といえば摘便くらいしか思い出せない.しかし実際は,とても手技をやりたい.ただ残念ながら声もかからない.研修医が最初に手技を行い,困難な場合には中堅が行う.中堅医師もできなかった場合にやっと私に回ってくるかと期待しているが,若干老眼がましな同僚がやってしまう.
手技は成功すると気持ちいい.患者にはまだ何も治療していないのに,なぜかすでに達成感がある.一方で失敗すると一日中自信をなくし,医者も辞めたくなる.最も手技の成功率に寄与したものは,エコー検査だと思われる.今回の特集では,多くの手技にエコーガイド下での方法が紹介されていると気付かれるだろう.
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