特集 看護学生の論文―大賞・入選論文の発表―看護のこれからを担う学生たちから寄せられた22篇
在宅酸素療法適応の患者を受け持って―呼吸リハビリテーションの援助を試みて
田村 幸子
1,2
1徳島県立富岡東高等学校専攻科衛生看護科
2徳島大学附属病院看護部
pp.634-638
発行日 2003年9月25日
Published Date 2003/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903479
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わが国において在宅酸素療法の患者数は増加の一途をたどっており,2000年では8万5000人以上にものぼっている.対象者は,慢性呼吸不全で症状が安定していること,在宅酸素の取り扱いや留意事項について理解でき,協力が得られることなどが望まれる.
臨地実習で肺気腫のため在宅酸素療法(以下HOTと略す)の適応となった男性患者を受け持つ機会を得た.患者の期待は大きかったが,機器の取り扱いをはじめ,低酸素療法のみで楽々と生活ができると考えるなど知識不足が目立っていた.
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