第91回看護師国家試験を終えて

はじめに

　第91回看護師国家試験が平成14年2月24日，全国一斉に行われ，合格者の発表は3月29日に予定されている．受験者は約5万人に上るが，今回の出題について受験学生のみならず，教育の現場担当者からも，問題のレベルや質について常になく批判の声が高い．これに呼応して厚生労働省医政局看護課は厚生労働省ホームページの「新着情報」欄を利用し，「第88回保健師国家試験，第85回助産師国家試験及び第91回看護師国家試験の実施について」と題して，3月6日付で次のようなコメントを発表した．即ち，1）国家試験の問題については，医道審議会保健師助産師看護師分科会等において，問題及びその答が適切であったかどうかについて審査し，その上で，本年の国家試験の合否を決定することとする．2）合格者発表の際には例年と同様，不適切問題があった場合には，その内容と理由を公表するとともに，本年から新たに，合格基準を公表する．3）意見を電子メール（[e-mail]）：厚生労働省医政局看護課宛で受け付ける（資料）．

　国家試験が終わると，各校では模範解答を使って学生による自己採点を行い，自校の合格率を算出するところが多い．