グラフ
名古屋大学大幸医療センター―毎週火曜日は「看護相談外来」の日
pp.247-248
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903172
- 有料閲覧
- 文献概要
現在の医療をとりまく状況は,患者・家族にこれまでの「おまかせ」から脱して,個人の自己決定・自己責任をせまる方向に進んでいる.しかし必要な情報はどのようにしたら手に入るのか,疑問や不安を抱えたままの患者・家族は多い.
名古屋大学医学部保健学科看護学専攻では,99年6月に大学教員による「看護相談外来」を開設した.それは,①中高年の生活習慣病の増加,②入院期間の短縮がもたらす在宅療養者の増加により家庭の介護・看護機能が問われる,③地域社会での連帯感の欠如による問題の増加,④病院では診断・治療が最優先され,患者の生活や精神的援助は不十分,などの現状に対して,看護の知識や技術を生かしながら地域の健康支援ができるのではないかと考えたのである.相談外来で直接に患者・家族から話を聞き,アドバイスするなかで教員もリアルタイムで現場を学ぶ.実践・研究の大事なフィールドであり,今後は学生を巻き込んで教育に生かしたいという目論見もある.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.