海外文献にみる看護教育学研究
イノベーションの普及―長期療養型施設における排尿誘導の実践モデル
木村 恵美子
1
1青森県立保健大学基礎看護学
pp.116-117
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902447
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米国では看護研究の論文数は増えているが,報告された論文の中で効果的な革新的技術は徐々にしか普及されず1),また看護研究に関する優先度の高いテーマの第5位に幅広い知識の普及と研究の効果的活用の為のモデル2)が挙げられているようにイノベーションの普及が注目されている.が,わが国ではこの方面の研究は少ない.看護実践の“Evidence”が求められる今,研究成果と臨床での採用との大きなギャップを狭め,質の向上を目指すためにイノベーションを意識し,実践に活かすことが望まれる.今回はイノベーションの普及理論3)をベースに長期療養型施設における排尿誘導プログラムを計画・実践し,排尿誘導を取り入れるためのストラテジーを立てたことが,スタッフに排尿誘導の採用を促進させたという報告を紹介する.
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